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コラム 記事の書き方

記事の基本形はPREP法って本当?PREP法多用は諸刃のつるぎ

2022年10月5日

「記事の書き方」「記事の構成方法」などで検索すると、上位に表示される内容のほとんどが「PREP法」について書かれたものです。

それ以外の記事構成の方法はないのだろうか?と感じるぐらい、PREP法での記事の書き方ばかりが出てきます。

これだけPREP法についての記事が並ぶと、「ブログやコラムなどの記事はPREP法で書けば問題ない」と思いがちですが、それはちょっと待ってください。

本当にPREP法で書くのが記事の正しい書き方なのでしょうか?この記事ではPREP法を多用するデメリットとどのような時にPREP法を用いればいいのかをお伝えしていきます。

 

PREP法とは

まずPREP法について簡単に説明しておくと…

「結論を示し(Point)、理由を述べ(Reason)、具体例で相手を納得に導き(Example)、再度結論を示す(Point)」という文章の書き方や説明の方法を言います。

相手に口頭で説明する場合や、プレゼンをする時などにも用いられるビジネス手法の一つです。

そのため、相手を納得させたい時には非常に優れた表現手法になります。

またビジネス分野の雑誌やサイト等でコラムを書く場合などもこの方法で書かれている記事をたくさん見かけます。

ビジネスの分野では非常に一般的な手法の一つですが、私達のような事業主が運営するようなホームページやブログで記事を書く場合に、PREP法を多用することはあまりお勧めしていません。

 

PREP法を多用することのデメリットとは?

なぜPREP法を多用することを勧めていないのか?

それは多用することでデメリットが生まれるためです。実はこのデメリットはPREP法に限ったことではありません。

PREP法に限らず、ワンパターンの構成で記事を書くことはお勧めしていません。PREP法をはじめ同じ構成を多用することでどのようなデメリットが生じるのでしょうか?

 

① ありきたりの記事になってしまい面白みを感じない

最初から形がきまった構成で文章を書く場合、どうしてもありきたりの記事になってしまいがちです。

よほど面白いテーマや、他の人がまったく書いていない内容、周りの人が経験したこともないような自身の経験をもとに記事を書くのであればいいのですが…

多くの内容は、もうすでに探せば記事になっているものがほとんどです。

その中でどうやって読み手に興味を持って、最後まで読んでもらい、次に繋げるのかが大きな課題だったりします。

そのような中で、ありきたりな内容・構成・展開の記事に興味を持って読み続けてくれる人はどれだけいるでしょうか?よほどのファンや個人的な付き合いがない限り、そうはいないと思っておいた方がいいでしょう。

一つの構成を多用して記事を書くとどうしてもありきたりな記事になってしまうので注意が必要です。

 

② 離脱される可能性があがる

PREP法の記事が続くと、話の展開が読めてきます。

特に記事の最初に見出しタイトルを入れている場合、見出しだけで何が書かれているかある程度推測出来てしまうこともあります。

見出しのタイトルに意外性があれば良いのですが、そうでなければ結論と理由を読めば満足し、その時点で離脱してしまう人も少なくないでしょう。

PREP法の最大の欠点は、最後まで読ませるための手法ではないということです。

PREP法はあくまでも読み手を納得させるための書き方に過ぎません。そのため、結論と理由だけを知りたい人にとっては最後まで読む必要がないのです。後半は読み手を説得させるために似たような内容を繰り返し書いているに過ぎないからです。

そのためどうしても途中で離脱されてしまうリスクが大きくなってしまいます。これはPREP法の多用に限った話ではなく、他の構成でも多用すると先の展開が読めてしまい、最後まで読んでもらえないことが起こりやすくなります。

 

③ 必要な時にPREP法の本領を発揮できなくなる

人は何度も繰り返し同じ展開のものを見ると、またこの展開か…と思ってしまいます。

これでは文章を読んでいても起こりえることです。

PREP法の場合、「具体例で相手を納得に導き(Example)納得させる」ことです。本来であればこの部分を読んでもらわないとPREP法で書いている意味がありません。

しかし同じ展開に飽きてくると、一番大切な場所を読まずに離脱されてしまいがちです。それではPREP法で記事を書く価値が半減してしまいます。

だからこそPREP法は定番の記事構成として使うのではなく、ここぞという時に用いる必要があります。

 

PREP法の効果が出る記事とは?

では、どのような時にPREP法を使うといいのでしょうか?

上でも記載しましたが、PREP法はビジネスの場などで誰かを「説得したい」時に使う手法です。

例えば事業の為に市場調査を行い、その結果をもって新規事業の承認を得たい時の報告書などには非常に有効な手法になります。

最初に結論から入り、その結論に至った理由や根拠を明示し、さらに具体例で相手を納得させて、最後もう一度結論でまとめる。

このような流れで、報告書を書いたり、プレゼンをしたりした経験がある人もいるのではないでしょうか?

PREP法が向いているのは、SDGsなどを絡めた社会課題解決をテーマに書く時です。このような相手に訴えかける、説得するようなテーマにはPREP法が非常に向いています。

また「〇〇って本当?」のように世の中の定説を覆した記事を書きたい場合などにも、PREP法は使いやすい記事構成方法になります。

 

PREP法が向かない記事とは?

ただし、PREP法は内容によっては強いメッセージになりがちなため、書くテーマは慎重に選ぶ必要があります。

 

「正論」とPREP法は相性が悪い

特に注意してほしいのが「正論」を書く場合です。「正論」というのは、そもそも読み手は既にわかっていることがほとんどです。わかっていることに対して「強いメッセージ」で発信されると、読み手が引いてしまうことがあります。

その中でも、ヘルスケアや子どもに携わる分野、カウンセリングなどの「心」を扱う分野の記事にはより注意が必要です。

これらの分野の場合は「正論」が時にして読み手の心を閉ざしてしまう場合があります。そこにPREP法で強い発信をすれば、ますます読者の気持ちは離れていってしまいます。

「誰かに寄り添う」、「共感を得る」などを目的にした記事の場合は、PREP法は向かないと思っておいた方がいいでしょう

 

販売誘導記事にPREP法はお勧めしません

もう一つが商品やサービスの購入を促す販売記事です。

ビジネスと相性の良いPREP法なら、販売誘導記事とも相性が良いだろうと思われがちですが、実は注意が必要です。

確かに誰かを説得するにはPREP法がすぐれているのは事実です。しかし、それはある程度関係性が出来た人の場合です。

ブログやホームページの記事を読んでくれる人は、検索で初めて来てくれた人から、もうすでに2年、3年と記事を読んでくれている人など、距離感も様々です。

そんな時に、メッセージ性の強い販売記事があったらどうでしょう?「強気な人だな」「押し売りされているみたい」と取られてしまう可能性もあります。

特定の人に絞り込んでメルマガ等で販売促進(クロージング)の記事を配信する場合は別ですが、そうでなければ、販売誘導記事をPREP法で書くことはあまりお勧めしません。

 

 

目的にあわせて記事の構成方法を選ぶ

記事構成の中でも、一般的に知られており、検索上位にあがってくるPREP法を多用するリスクについてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

PREP法に限らず、記事を書く時に同じ構成ばかりに当てはめて記事を書くことはお勧めしません。

読者に何を伝えたいのか?読み終えた後にどのような行動に移してほしいのか?それらを考えながら、適した記事構成のパターンを選んでいくようにしましょう。

 

 

 

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