依頼していたホームページが出来上がったら、最初に何を思うでしょうか?はやく記事を書きたいとウズウズしている方もいるかもしれません。
でも、いきなり記事を書き始めるのはちょっと待ってください。ホームページが出来上がり、記事を書き始める前にしてほしいことがあります。それが「投稿設計」の作成です。
この記事では、投稿設計とは何か?なぜ投稿設計を作る必要があるのか、投稿設計の基本的な作り方について説明していきます。
投稿設計とは?
そもそも投稿設計とは何なのでしょうか?
投稿設計とは「計画的に戦略的に投稿するために作る設計図」というイメージでしょうか。
この投稿設計、実はこう作らないといけないという決まった形はありませんので、個々が使いやすいフォーマットで作っていくことが可能です。
内容としては、
大カテゴリー 中カテゴリー 小カテゴリー(カテゴリーは2つでもOK)があって、その中に記事が順番に記載されている一覧になります。
記事の横には、検索キーワードや記事で伝えたいポイント、結論などをメモっておくといざ記事を書くときに、スムーズに書き始めることが出来ます
ただ投稿設計の一番の目的は表をつくることではありません。
なぜ投稿設計が必要なのか?
投稿設計を作る一番の目的は必要な情報をもれなく読者に伝えることです。
ペルソナのお悩みや時系列にあわせて、何を書いて、何を書いていないのか?必要な記事は網羅されているかを管理するのが投稿設計の一番の役割です。
ペルソナの悩みや背景をカテゴリーごとに分類しておくことで、書かれていない記事が何なのかをすぐに確認することが出来ます。
投稿設計がない場合
記事を書くとき、記事の内容はどうやって決めていますか?
・お客様の会話から
・旬な話題から
・検索されそうな内容から
・自分が伝えたい事
などなど…その時に思いついたことを記事にしていませんか?
もちろん、お客様の会話から、検索されそうな内容を想像して記事を書くことはとても大切です。
ただ投稿設計を作らずに思いついたままに記事を書き続けていると、気が付けば同じような内容ばかりをサイトに書いてしまうことになりかねません。
季節が巡ってくるたびに、少しタイトルを変えただけの、主旨や結論はほとんど同じような記事を書いているサイトを見かけたことはありませんか?
確かにアメブロやnoteのような日記型ブログであればそれでも良いのかもしれません。
しかしホームページはそうはいきません。
情報が線でつながらずに点で点在しているサイトは、結果的にサイトに訪れてくれた人を十分に満足させることが出来ずに他に離脱させてしまう原因になってしまいます。
投稿設計がある場合
記事を書き始める最初に、しっかりと投稿設計を作っておけば、毎回、毎回ネタを探しながら思い付きで記事を書く必要性がなくなります。
ペルソナの悩みをしっかりと分析して投稿設計をつくるため、記事の抜けやもれも少なくなります。
また、投稿設計が一通り出来た後でも、気になる記事ネタが見つかれば、投稿設計に追記することで、前後関係がつながったサイトをつくることが出来ます。
結果的にきちんと投稿設計を作って発信していけば、他を検索しなくても、ひとつのホームページでペルソナが知りたい事が網羅されているサイトが出来上がります。
何か困った時、悩んだ時に「まずは○○さんのサイトで検索してみよう」と思ってもらえるようなサイトにするためにも、まずはしっかりと投稿設計を作ることから始めてみませんか?
投稿設計の基本的な作り方
ここでは簡単な投稿設計作成の流れを記載していきます
① ペルソナの深堀り
投稿設計のベースはペルソナです。ペルソナの背景・悩み・抱える課題・ペルソナが気付いていないだろう問題・ペルソナが考える未来などを一つ一つ丁寧に深堀りしていきます。
②ペルソナの悩み事、知りたい事を抽出
大きな悩みだけではなく、小さな心のひかかりまで、書き出していきます。ここでは思いつくままにまずは抽出していきます。ここで分類も一緒にすると混乱するため、まずは書き出すことに専念します
③ペルソナの背景別にカテゴリーを作成
ここのカテゴリーはそのままホームページの記事カテゴリーとして使う事も出来ます。
カテゴリー分類は、時系列(年代など)ステップ別(初級・中級・上級など)対象者別などでまずは大きな分類を作ります。その中に、項目や区分などでさらに細かく分類していきます。
このカテゴリーを分類する時は、ペルソナの過去・今・未来や行動を思い浮かべながら分類するとわかりやすいと思います。
④記事内容を考える
最後に細かく分類したカテゴリーごとにペルソナの悩みや知りたい事を紐づけながら、記事内容を考えていきます。記事にする・しないは書くときに判断すればいいので、まずはすべてを書き出します。
この時に、一般的な内容や基本的な内容も記事一覧にきちんと落とし込んでいきます。その分野に詳しい人にとっては当たり前の内容でも、他の人にとっては知らないということも少なくありません。
基礎的な内容でもきちんと記事化しておくことが大切です。
また全ての記事で検索を狙う必要はありません。検索されそうにない記事でも必要な内容であれば記事にしておきましょう。
投稿設計は最初から完ぺきに作ろうとしない
投稿設計の必要性と作る手順について簡単に説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この投稿設計を最初から完ぺきに仕上げる必要はありません。だいたいの大枠が出来れば、まずは要点となる記事から書き始めましょう。記事を書きながら徐々に仕上げていけば大丈夫です。
投稿設計を活用して記事を書き始めるためにも、まずはだいたいのカテゴリー分類まで仕上げてみてください。