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コラム

ブログやメルマガの記事で正論を書く場合は注意が必要

一時期、毒舌や、ズバズバとモノを言う人がもてはやされた時期がありました。

確かに、誰かに忖度して言いたい事を押し黙る必要はありません。言いたい事があればはっきりという事も大切です。
オリンピック前に話題になりましたが、周りに配慮して発言を「わきまえる」ことなんて基本的には必要ありません。

しかし、あくまでもこれは「自分の意見や考え」を述べる時のみです。

お客さまに対してなんでもかんでもズバズバと言っていいか?と言われたら、それはNoでしょう。

確かに毒舌キャラを売りにしている人もいますが、それが通るのは極々一部の人のみです。
毒舌キャラの人を真似て、毒舌をはいていたらいつの間にか周りに誰もいなくなってしまった…なんてことも普通に起こりえます。

そして、個人事業主で注意が必要なのが、「正論を振りかざす」ことです。

 

人はわかってはいるが出来ていないことを指摘されたくない

これは、私がまだ検査技師として健康診断のお仕事をしていた頃の話です。メタボ検診の一環で40歳以上の方は腹囲の測定があります。
私が所属していた健診会社は昨年と比較して±5㎝以上の差がある場合は、もう一度測定し直して間違いがないことを確認して、受診者さんに数値の確認を取る必要がありました。

腹囲測定は機械を全く介さないので、ミスがあっても気が付きにくい。2度測定することも、受診者さんに確認することも、ミス防止のための対策の一つでした。

ただ、昨年よりマイナス5㎝の場合はいいのですが、問題はプラス5㎝で場合です。
そもそも腹囲が5㎝も変われば、自覚がある人がほとんどです。健康診断前にダイエットしなきゃ…と思った人もきっといるでしょう。
正直、誰に言われずとも自分が一番自覚しているのです。にも関わらず、再測定されて、ダメ押しの確認をされる…
受診者側からすればほっといてほしいことだと思います。

実際に舌打ちされたり、面倒くさそうに見られたことは一度や二度ではありません。
中には、お腹を一生懸命にへっこませたりして、なんとか数値をごまかそうされる方もいましたし、5㎝引いて記載して言われることもあります(そんなことは出来ませんが…)

実はその時に言われた言葉で忘れられない一言がありました。

「酒もたばこも、カロリーの高い食事も健康によくないなんてわかっている。わかっていてもワシはこれでいいんや。わかりきったことをグチグチ言われるのが一番嫌やねん。あんたに言っても仕方ないけど」と…
私は「特定保健指導」が出来る立場ではないので、きっと特定保健指導をしている人に言いたかったのでしょう…
とはいえ、立場上「特定保健指導」を否定するわけにはいきませんので、「そうなんですね…」と相槌だけ返した記憶があります。

これに関しては、医療費の問題や健康寿命も問題や将来の介護の問題など…色々あるのでなんとも言えませんが、ただ言えることは「人はわかりきったことを指摘されたくない」ということです。

私達だってそうですよね。
・毎日毎日甘いものは食べないほうがいい
・お酒ばかり飲まないほうがいいよ
・24時までに寝た方がいいよ

別にあえて言われなくてもわかっている事ばかり。あまりに言われると面倒だなと思う人もいるでしょう。

食生活だけではなく…事業主であれば
・HPのコラム記事を定期的に更新しましょう
・SNSも積極的に活用しましょう
・メルマガは月1回じゃだめだよ

もう「耳にタコ」って人もいるでしょう。

わかっていることを聞きたくない、指摘されたくない、それが人の本音だと思うのです。

 

正論が逆にお客様を遠ざけるかもしれない

ただ、正論を言う人はお客様を嫌な気持ちにさせたいわけでもないし、お客様が嫌いなわけでもありません。お客様のためを思って、お客様に少しでも届けばいいなという思いで発信している人がほとんどだと思います。

ただ知っておいてほしいことがあります。「正論がお客様を遠ざけるかもしれない」ということを。
だからこそ「正論」を発信するのであれば、覚悟が必要です。

正論が必ずしも人に良いように刺さるわけではありません。時にして正論は人を傷つけることがあることは知っておいた方がいいでしょう。

先ほどの事例のように「健康診断」は、働いていれば受ける必要がありますし、働いていなくてもある一定の年齢になれば基本的には受診することが推奨されています。そして例えばメタボ項目でひかかったのであれば、食事や運動習慣の見直しなど、たいていはどこで健康診断を受けても同じようなことが言われます。国の指針である程度は決まっているので、「健康診断を受けない」という選択をしない限り、聞きたくない指摘からは逃げることが出来ません。

しかし、個人事業主のビジネスは別です。そもそもそのサービスを選んで利用するのはお客様次第です。
そもそも「正論」が耳に心地よい人はまずいないでしょう。あまりに「正論」を振りかざされると、お金を払って何をしに来ているのだろう?と思ってしまう人もいます。

もちろん、ビジネスの成功を目指している、受験で合格したいなどのそれなりの努力が必要な人をサポートしている場合は別です。
時には厳しい言葉も必要かもしれません。

でも、多くの職種ではわざわざ「正論」を言う必要ないことがほとんどです。

カウンセラーの仕事をしていると、時折「正論」が頭をよぎることがあります。
しかし、それをわざわざ口に出したり、発信することはまずありません。そんなこと言われなくても当事者の方が一番わかっていて、言ったところでどうしようもないからです。

その「正論」、発信する前に本当に必要かどうかもう一度考えてから発信することをお勧めします。

 

正論を語るなら覚悟が必要

それでもやっぱり言わなきゃいけない…と思う時もあるでしょう。
そんな時は「発信する覚悟」を持って語る必要があります。

傷つく人がいるかもしれない、私から離れる人がいるかもしれない…
でも、それで離れるぐらいなら仕方ない。そう思えないのであれば必要のない「正論」は語るべきではないと思います。

私はこのサイトは事業主向けに発信しています。だからこそ事業に関して「覚悟」を持った人に読んでほしいし、「覚悟」のある人をサポートしていきたいと思っています。だからこそ時には「耳が痛い」ことも発信していくでしょう。
でもそれで「鬱陶しい」と思われるのであれば、そこまでかな?とも正直思っています。
ビシネスってある程度覚悟がなければお客様にも迷惑をかけるからやるべきではありませんから。

もちろん、正論を語ればそれは自分にも帰ってきます。
それも含めて覚悟を持って発信するべきなのです。

 

正論で人を刺さないほうがいい職種

講師育成のようにプロを育成する人や、コンサルタントのようにビシネスをする人をサポートするような人の場合は、その先にいるお客様に迷惑がかかってしまう可能性がありますから、時にはビシッと言う必要もあるでしょう。

ただ、癒しや趣味としての楽しみ求めているお客様にサービスを提供している職種であれば、基本「正論」は封印しておくことをお勧めします。
そもそもお客様は正論を求めてやってきているわけではないのですから。

マッサージを受けながら、生活習慣や食習慣に関する「正論」を延々と聞かされたらお客様はどう思うでしょうか?
趣味のお教室なのに、毎日、SNSで説教じみたことばかり発信している教室に誰がいきたいと思うでしょうか?

お客様が何の目的で来てくださるのか、考えてみたらおのずとわかるかと思います。
特に、リピーターのお客様は笑ってくださるような内容でも、新規のお客様にとってみれば「何を言われるかわからない」と思われても仕方ありません。

また「ヘルスケア分野」の職種の人が「自分の中の正論」を振りかざすのは、一種のビジネス手法であることも少なくありません。人気のある人がやっているからと安易に真似することはお勧めできません。

【健康に関する不安を煽る→自分の正論を振りかざす→自分のところに来たら解決できるよと誘導する→依存】

という流れでお客様を囲い込んでいる人も実はいます。
ただこの方法は、人は離れていきませんが、後々いろんなトラブルに巻き込まれてしまったり、正常なお客様との関係が気づけなかったりするリスクがあるためやめておいた方がいいでしょう。

 

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