事業をしていれば、商品やサービスを知ってもらうために、ブログやSNS、YouTubeなど、様々なメディアで発信している人も少なくないでしょう。
しかし、ただ発信するだけでは効果的な情報発信にはつながりません
記事ごと、発信媒体ごとにペルソナをきちんと設定し、そのペルソナのお悩みや、なぜ行動に移せないのか?などを分析してから発信をしていますか?
この記事では発信のためのペルソナ設定の必要性と、ペルソナ設定のポイントについてお伝えします。
なぜ発信にペルソナ設定が必要なのか?
ペルソナ設定とは、自分が発信する対象者(ターゲット)の人物像を明確にすることを言います。
ペルソナを設定することで、発信の対象者は何に悩み、どのような背景を抱え、なぜ行動できないのか?そもそもこのペルソナは何を知りたいのかを、仮定することが出来ます。
このペルソナ設定が不十分だと、何を発信すればよいか、どのようなアプローチをすればよいかがあやふやなまま、発信を書き始めてしまい、結局誰にも刺さらない発信になってしまいます。
ペルソナを設定する際には、年齢層、性別、職業、趣味、ライフスタイルなど、対象者の属性と、そのペルソナが抱える悩み、自分の商品やサービスに何を求めているのか?その人が持っている価値観など細かく設定していきます。
特に、自分の商品やサービスに何を求めているのか?という点は細かく設定し、現実離れしたものにならないように注意が必要です。
ペルソナ設定のメリット① 記事ネタがどんどん浮かんでくる
細かくペルソナ設定を行うと、ペルソナの悩みや、知りたい事、求めているものが明確化し、それにあわせて記事ネタがどんどん浮かんでくるようになります。
ブログに書くことがない、SNSで発信することがないと悩んでいる人は、このペルソナ設定が不十分なのが原因のひとつかもしれません。
実際に、ホームページ運用サポートのお客様でも、細かなペルソナ設定を一緒にすることで、ペルソナの悩みや、ペルソナが知りたいと思うことなど、記事になりそうな内容が溢れるように出てきます。
ペルソナの悩みや知りたい事に合わせた記事を書くことで、今まで以上に、あなたの事業に興味を持ってもらえる可能性が高くなります。
また、ペルソナに合わせた情報を提供することで、読者にとって有益な情報を提供できるため、メルマガ登録やお問い合わせ、お申込みなど反応も良くなる傾向があります。
ペルソナ設定のメリット② 発信がお客様の行動を後押しできる
詳細にペルソナを設定することで、発信がお客様の行動を後押しすることができます。
例えば、そろそろ健康や体重も気になるし、何か継続に運動をしたいなと考えている40代の女性をペルソナに設定したとします。
でも、思うだけでなかなか行動に移せない人も少なくありません。このような場合、なぜこのペルソナが行動に移せないのかを分析し、そこにアプローチした発信を行うことが必要です。
この時、一方的に運動の必要性の正論だけを伝えてもあまり効果はありません。なかには、自分とは考え方が合わないと、フォローやメルマガを解除する人も出てくるでしょう。
でも、行動に移せない理由にアプローチした発信を見かければ、「この人なら私のことをわかってくれるかも」と共感を呼び、次の行動への後押しになる可能性が高くなります。
気になるけど、お申し込みには至らない…
こういう人はたくさんいます。そのような人の背中を押すのにも、ペルソナ設定は重要な役割を担ってきます。
ペルソナを設定する時の3つのポイント
ペルソナを設定するときには、以下の3つのポイントに注意する必要があります。
1.具体的に設定する
ペルソナを設定する際には、できるだけ具体的に設定するようにしましょう。
男性、女性、年齢、職業、趣味、ライフスタイル、価値観、家族構成など、ペルソナの属性をできるだけ詳細に設定することが重要です。
1日の行動パターンや週末の行動などもシュミレーションしてみるとより具体性が出てきます。
その中で、ペルソナが抱える悩み、自分の商品やサービスに何を求めているのか?その人が持っている価値観などをさらに細かく設定していきます。
これによって、ペルソナのニーズをより具体的に想定することができ、記事やコンテンツ、発信がよりペルソナに届きやすいものになります。
2.理想のお客様像を設定しない
ペルソナを設定する時に、ついついやってしまいがちなのが自分の理想のお客様像をペルソナに設定してしまうことです。
例えば、エステサロン系の事業の場合…
40代後半・女性・正社員勤務・都内在住・夫と高校生の娘と私立大学生の息子。昔から流行を追いかけるのが好きで、高校生の娘とともにInstagram等で最新情報を探すのが大好き。その中でも特に関心があるのが美容。美容関連であればついついお金を使ってしまう。週に1回、週末にエステサロンに行くのが自分へのご褒美。いつまでも若々しく、娘とは姉妹のように見られたい。
たまに雑誌などの設定には出てきますが、実際にこのような人はほとんどいません。多くの場合、このような生活をしたいという憧れの理想像でしかないのです。
ただ、このような憧れの理想像をペルソナに設定している人も実は少なくありません。
現実離れしたペルソナを設定するのではなく、リアリティのあるペルソナを設定するようにしましょう
3.ペルソナは定期的に見直しを行う
ペルソナは、時代とともに変化します。
時代背景や社会情勢の変化によっても、ペルソナの価値観は変化していきます。
例えば、今の50代、60代と20代、30代ではジェンダーに対する価値観も大きく違ってくるでしょう。家事・育児一つとってもパートナーに求めるものが違ってきます。
社会的な価値観が変わることによって、ペルソナの価値観やニーズが変わってきます。そのため、ペルソナ設定は定期的に見直しを行うことが重要です。
定期的なペルソナの見直しを行うことによって、発信の質を向上させることができます。
まとめ
本記事では、発信のためのペルソナ設定の必要について解説しました。
ペルソナをきちんと設定することで、記事ネタが浮かびやすくなったり、お客様の行動を後押しできたりするメリットがあります。
ペルソナ設定は、事業の立ち上げや、商品を開発する時だけではなく、一つ一つの発信や、SNSを活用する際にも、必ず必要になってきます。
ペルソナを設定することで、ペルソナの価値観や悩みに寄り添うことが可能になり、より効果的なコミュニケーションが取れるようになります。
その結果、事業の成果にもつながっていくことになります。
ただ漠然と発信するのではなく、発信ごと、SNSごとに細かくペルソナを設定し、よりお客様に届く発信を心がけてみてください。