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コラム 記事の書き方

記事作成の注意点 参考資料や文献の選び方

2022年8月5日

ブログやHPで記事を書くうえで大切なポイントの一つが「根拠を明確にする」ということです。

特にここ数年、ヘルスケア分野は参考資料や文献等を明確にすることが求められてきています。出所があやふやな記事はそれだけで読む価値がないと判断されてしまいます。またそれ以外にもお金や法律などを扱う分野も「根拠となる情報が重要視」されることも少なくありません。

そのため、今は多くの人が「何を参考にこの記事を書いたのか」を明記するようになりました。

しかしこの参考情報、誰でも簡単に探せるものではありません。逆に参考にしている情報によっては「このサイトは信頼できない」と判断されてしまう可能性もあります。

参考資料や文献をもとに記事を書く場合、情報の選び方に注意が必要になってきます。

 

テレビや雑誌の受け売りでそのまま記事にしない

まず絶対にやってはいけないのが、テレビや雑誌、一般書籍の情報を鵜呑みにして記事を書いてしまうことです。テレビや雑誌、一般書籍の信頼性は様々です。専門書籍並みに文献を調べて書かれているものもあれば、著者の体験や経験、感覚のみで書かれているものも少なくありません。

雑誌によっては話題性だけを重視して書かれているものや、スポンサーが絡んでいる関係で怪しげな情報がそのまま掲載されていることすらあります。

テレビや雑誌の内容を記事ネタにするのはありですが、その際は自分で「その情報が正しいのか?」「出どころはどこなのか?」必ず確認してから記事にするようにしましょう。

 

参考資料や文献を探す時の注意点

では実際に参考資料や文献を探す時には何に気を付ければいいのでしょうか?ここでは参考資料や文献を探す時の注意点について解説していきます。

 

信頼できるサイトから情報を探そう

まず、何か調べる際には信頼できるサイトから情報収集を行うことが大原則です。

信頼できるサイトとは、主に公的機関のサイトになります。ヘルスケア分野であれば、厚生労働省や国立感染症研究所、日本医師会に属する学会などが信頼できるサイトの代表例でしょう。

それ以外の分野でも、行政が管轄するサイト(金融庁や外務省のサイト 各都道府県のHPなど)や各省庁が作成しているサイトなどからまずは情報を調べるようにします。

大学のHPなどもある程度は信頼性が担保はされていますが、時折怪しげな情報も紛れ込んでいるため注意が必要です。

論文等から情報を探すという方法もありますが、論文は掲載雑誌によってもかなり信頼性に差が出てきます。論文からの引用は、ある程度論文検索になれていないとあまりお勧めは出来ません。

論文から引用する場合は、信頼できる人が紹介している論文などを参考にするというのも一つの方法です。

 

権威ありそうな団体でも注意が必要な場合がある

これは少し見極めるのが難しいのですが、時折検索をしていると聞いたこともないような学会や団体のサイトにたどり着くことがあります。

非常にきれいでわかりやすいサイト、権威ある人達が運営等の一覧に並ぶ。これだけを見るとついついそこに書かれている情報を信用してしまいがちですが、ちょっと待ってください。

任意団体を立ちあげ、綺麗なHPを用意することはそこまで難しいことではありません。本当にそこに書いてある情報を信用していいのか、他のサイトの情報とも見比べながら判断していくようにしましょう。

 

利益団体のデータは鵜呑みにしない

企業が所有する研究所や特定の商品(例えば牛乳や卵など)を推奨する団体が様々なデータを公表していることがあります。しかしそれらのデータに関しても取り扱いには注意が必要です。

そもそも企業や特定の商品類を推奨する団体が、自社の商品や推奨したい商品に関してマイナスなるようなデータはまず公表しません。

中には自社商品に都合の良いデータを出すために、本来であれば想定されないような条件で実験を行い、効果を謳っているところもあります。ここ数年の事例で言えば、空間除菌や消毒関連でそのようなデータをよく見かけました。

必ずしもすべての利益団体や企業のデータが信用できないというわけではありません。ただし、自社に都合の良いようにデータを開示しているところもあるということは、頭の片隅に置いておく必要があります。

 

出来るだけ最新の情報を引用しよう

ネットで情報検索していると様々なデータが出てきます。しかしそれらのデータ、必ずしも最新の情報から順に出てくるわけではありません。

中には公的機関でさえ、20年以上前のデータを引用したままというサイトもあります。自分が生まれる前に書かれた論文が検索でヒットするなんてことも決して珍しくありません。

まずはその情報がいつのものなのか必ず確認するようにしましょう。また参考資料や文献を記載する時は出来るだけ最新の情報を記載するようにします。特に情報が頻繁に更新されるような内容の場合は注意が必要です。

ただある程度情報に変更がないような分野であれば、10年前より新しい情報がないということもあり得ます。そういう場合は、その説が否定されて別の新たな説が出てきたのか、もしくは一般的な内容として論文として掲載されなくなったのかを見極める必要があります。

 

複数の「説」がある情報は特に注意を

調べると色々な説が出てくるものがあります。コーヒーや睡眠に関する説もその一つです。これらは結局のところ、何がよくて何がよくないのかははっきりしていなかったり、個人差が大きかったりします。また数年後に全然違う「説」が出て来ることもあります。

このように複数の説が出てくるものや、数年で情報が変わってしまうものは記載する際には注意が必要です。

数年後には情報が変わってしまう可能性があること、諸説あること、個人差があることなどを必ず書き加えて、断言した書き方にならないように気を付けるようにしましょう。

 

情報を探す時は確証バイアスに注意

「確証バイアス」という言葉を聞いたことはありますか?

*確証バイアスとは…
仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと Wikipediaより

私達は、自分の中での仮説や今まで得た情報を信じるあまりに自分に都合の良い情報ばかりを無意識に集めてしまいがちです。情報を収集する時は必ず相反する情報にも目を通すようにする必要があります。

例えば添加物は危険なものだと思い込んで検索をすると、「食品添加物として容量を守られているものは安全」という情報には目もくれずに、「添加物 危険」という情報ばかりを集めてしまいがちです。そしてやっぱり「添加物は危険なもの」という結論に達してしまいます。

このような場合「確証バイアス」という考え方を知っていると、別の視点から物事をとらえることが出来ます。

先ほどの例の続きになりますが、「添加物・危険」の情報を探したい場合は、あえて「添加物・安全」のように調べたい情報とは逆のキーワードを入れて検索してみるのも一つの方法です。

参考情報を検索する場合は、あくまでも中立な立ち位置で検索することが大事です。

 

数年後に情報が更新されることもある

基本となる知識的な情報はそうそう変わるものではありませんが、内容によっては数年後にはまったく違う情報に変わってしまっているなんてことも普通に起こりえます。

新しい知見がみつかり情報がアップデートされた場合や、今までの情報を覆すデータが出てきて変更された場合や、今の価値観や情勢にあわせて情報が更新された場合など様々です。

参考にしている情報がこの先変わる可能性があるものなのかどうかも考えながら参考情報として記載する必要があります。また変わる可能性のある情報であれば、参考元を記載する際に(〇〇年〇月時点の情報)というように注釈をつけておくのも一つの方法です。

 

専門情報はそれなりの知識がないと実は探せない

参考資料や文献を探す時の注意点について記載してきましたがいかがでしたでしょうか?

信頼できるサイトから信頼できる情報を選ぶというのは、実はそれなりの専門知識がないと探すことは出来ません。そもそも専門的な知識がないと、参考にしたサイトが信頼できるかどうかという基本的な判断も難しくなってきます。

自分の仕事に関係のあるところだけかいつまんだように学ぶだけでは、専門的な知識としては非常に乏しいものになり、結果的にせっかく書いた記事の信頼性もあやふやなものになりがちです。

場合によっては、せっかく専門的な記事を書いたのに、逆に信用を失ってしまうなんてことにもなりかねません。

参考資料や文献を元に記事を書く場合は、まずベースとなる知識について偏りなくきちんと学んでから書く必要性があります。

 

 

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