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コラム 発信

男性だけではなく女性も意識したい!!ジェンダーに関わる発信

ここ数年、炎上事例で多いと感じるのが「ジェンダー」が絡んだ内容です。

日本は元々ジェンダー意識が乏しく、各国における男女の格差を調べたジェンダーギャップ指数は146か国中116位という結果です。

日本の思想には長年家父長制度があり、男性は社会で活躍し、女性は家庭や育児に専念するのが良しとされてきたため、無意識のうちにこのジェンダー意識を刷り込まれてきた人も多いのではないでしょうか?

その無意識のうちに刷り込まれた価値観がジェンダーに関する炎上を生んでいる可能性は否定できません。

ジェンダー炎上というと「男性が」と思われがちですが、この記事では女性も意識したい点について述べていきます。

 

ジェンダー炎上を防ぐためには、まず女性の価値観を知ることが必要

女性がジェンダーに関してどのように感じているのか、何に不快感を示しているのか?机上の空論で、あーでもない、こうでもないと考えていても本当のところは何も見えてきません。

そもそも今まで起こったジェンダー炎上は、ジェンダーに関して無自覚であったのもありますが、女性の声に耳を傾けなかった結果起こったものも少なくありません。

オフィス凛代表の増田恵美さんが、ジェンダーに関する女性の意識調査を行われ、結果をホームページに掲載されています。女性のリアルな声がこのアンケート結果には詰まっていますのでぜひ多くの人に目を通し、今一度ジェンダー炎上について考えてみましょう。

【アンケート結果】炎上しない情報発信!ジェンダーについて女性たちの意見を聞いてみた

 

 

ジェンダー意識の変化は今が過渡期なのかもしれない

上記のアンケート結果で興味深い結果が出ていました。

こちらはこの結果をもとにセミナーで話されていた内容ですが、「50代以降の人がそこまで気にしたことがなかったと答えているのに対して、20代の方がすべてジェンダー差別を受けた経験があると答えていた」と解説されていました。

 

男女の役割分担は差別ではなく区別だった世代

これは、多くの50代以降の人は、ジェンダーによる役割分担は当たり前の物、仕方ない物と今まで認識してきた結果ではないかと思うのです。

ジェンダーの話をするとよく言われることのひとつに「差別ではなく区別」という言葉があります。

「男性は外で働いて社会参画し、女性は家事・育児を担い、外で働く男性を支える」、少し前までの日本において、この環境はあくまでも役割分担のひとつにしか過ぎなかったのかもしれません。

そしてそれが当たり前であると多くの人は無意識のうちに思いこまされていたのではないでしょうか?

 

男女雇用機会均等法に揺れ動かされた世代

2000年前後に就職活動をした世代はまさにこの世代ではないでしょうか?そして私自身もこの世代の一人です。

「男女分け隔てなく採用しよう」は言葉だけ。

就職活動中は、「女性は子供を産めば夜勤できないからね…」と暗にお断りの文言。だったら形だけの面接をしないでほしい、男性希望と求人票に書いてほしいと何度思ったかわかりません。

ただ心のどこかで仕方ないよねと、あきらめの境地にいたのも事実です。

勝ち組女子、負け組女子
専業主婦vs兼業主婦(働きながら主婦をする人のこと)
ゆるキャリvsバリキャリ

何かにつけて女性同士で対立を煽られた世代でもありました。

と同時に、この論争の中には男性の存在がありませんでした。
社会に参画しても良いけど、家事・育児は自分の責任できちんとやってねとも言われた世代。

今思えば、女性同士の対立を煽ることでジェンダー問題から目を背けられさせられていたのかもしれません。

 

なぜ女性ばかりが頑張らないといけない?

そしてここ数年でようやく、女性が結婚・妊娠・出産を経ても働き続けることが一般的になってきました。と同時に、女性だけに家事・育児の負担が偏るのはおかしいのではないか?という声がやっとあがってきたのです。

これらの声があがってきたのは正直ここ数年でしょう。(これらの声はフェムテックブームとも深いかかわりがあるのですが、その話はまた別で)

女性活躍・キラキラ輝く女性・女性応援…

なぜ男性活躍推進はないのか? 男性だってキラキラ輝いてもいいし、男性だって応援されたいはずなのに、女性を男性に置き換えた瞬間に陳腐化するこの言葉たち。

このようにジェンダーに関する移り変わりをみていくと、まさに今がジェンダー意識の過渡期なのかもしれません。

「女性活躍・キラキラ輝く女性・女性応援」決して悪意あって用いた言葉ではないでしょう。でも、ちょっとした価値観の違いで嫌悪感を抱かれてしまいます。

様々な価値観や考えをもった人が混じり合う社会だからこそ、自分の価値観だけでの発信には十分な注意が必要になります。

 

ここからは、発信時に気を付けたい点について解説していきます。

 

ジェンダー炎上のリスクに男女は関係ないのかもしれない

ジェンダー炎上は無意識、無自覚の男性が起こす的な意見も聞きますが本当にそうなのでしょうか?

様々な発信をみていると、ジェンダー関わる発言に気を付けなければいけないのは決して男性だけではありません。むしろ、女性の方が無意識のジェンダー役割にとらわれていると感じることも少なくありません

長年、無意識の中に刷り込まれてきた「女性」という役割。
実は無意識の中に「女性はこうあるべき」という思いがあり、それが発信として出てしまっている人もいます

それこそ無意識であり、悪気があって言っているわけではありません。

ただ、別の世代からすれば、「その価値観や考え方が、ジェンダー差別を増長しているんだけど…」と思われているかもしれないという点は意識する必要があります。

 

その発信、女性だけに向けてする必要がありますか?

料理、片付け、掃除、育児、などの記事を読んでいると、多くの場合、対象者が「女性だけ」になっているのを見かけます。

確かに多くの家庭では、料理、片付け、掃除、育児を主に担っているのは女性でしょう。そのため、どうしても女性に訴求する記事になってしまいがちです。

子育て講座等のタイトルでも「ママ向けの」「お母さん向けの」と書かれているものが多くありますが、このようなタイトルが実は「父親」を子育てから排除してしまっている場合もあるのです。

わざわざペルソナを女性に設定する理由は何なのか? そこにジェンダーの思い込みはないか?改めて見直す必要があります。

ここでいつまでも「女性」を主語にして発信している以上、社会の価値観は変わりません。

ジェンダー問題は決して男性が変わらないからだけではないのです。
発信する人の中にある、無意識のジェンダー価値観こそ実は注意が必要なのではないかと感じることがあります。

無意識のうちに様々な物事を「女性の役割」にして発信してしまっていませんか?

自分の発信をぜひ一度見直してみてください

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